あこがれの寝台列車
バンコクから離れる日、便利なところにいるうちにこの先で必要になりそうな用事を済ませておいた。
到着日に購入したtrueSIMは8日間しか使えないものだったので、TrueMove店舗のキオスク端末でトップアップし使用期限を延長。
また今後の旅の間クレジットカードから現地通貨をキャッシングする方法をメインにするつもりだが、どうしても現金が必要なときのために準備しておくことにした。
いくつか銀行を覗いてみてレートの良かったSuperRichでタイバーツを米ドルに換金。
お腹の調子も徐々に落ち着いてきている。
ここでまた腹痛がひどくなると長時間移動が辛いので、手堅く先日のプラチャックローストダックで乗車前の食事をする。
夜発の便だが活動して汗をかきたくないのでBTSとMRTを使って早めに駅に向かう。

数年前のバンコク旅行でアユタヤに行くために利用したこの駅は旅情いっぱいで思い出深かった。
それが2021年の終わり頃、ファランポーン駅廃止が発表された時はショックだった。
しかし廃止を望まない利用者や市民の声がたくさんあったようで、再びファランポーン駅を利用するチャンスに恵まれた。
駅にいるだけで嬉しい。
乗りたい車両があったためチケットは日本からタイ国鉄のHPで購入済み。
特に用はないのに駅の中や周りをうろうろ歩いて見物する。
駅の中にあるフードコートや売店は以前の記憶よりも少なく感じるが、待合椅子は電車待ちの人でほとんど埋まっていて寂しさはない。
「列車は遅れず到着するんだろうか…」と怪しんでいたら出発の1時間半ほど前に乗車する車両が構内に到着。

人生初の寝台列車。列車で移動しながら、その揺れを感じながら眠れると思うとわくわくする。
出発1時間前から乗車させてもらえた。
列車内は進行方向向きの一人掛けと逆向きの一人掛けが向かい合わせになった座席セットが、通路を挟んで左右にずっと並んでいる。
電子チケットに書いてある座席に行って足元に荷物を置く。
わたしと夫は通路を挟んで隣の座席、まだお互いのお向かいさんは来ていない。
各車両の前方か後方には洗面台やトイレがあり、座席パートとはスライドドアで区切られている。
どこを見ても綺麗で一晩過ごすのに不自由がなさそう。
散策しているうちに乗客が揃ってきた。空いている席もちらほらあるが18:10定刻になり出発。
出発すると一人一本ペットボトルの水が配られ、しばらくは窓の景色を眺める。
1時間もするとベッドメイクが始まり、今まで座っていた座席部分は下段ベッドになり上段ベッドもあっという間に出来上がる。

チケットを取るときにベッドの上下段が決まっていて、今回は上段。
パックセーフをかけたメインのバックパックと靴を下段ベッドの下スペースに入れて、手回り品をいれた小さなリュックをもって上段に上がる。
コンセントや読書灯、小物をいれるためのネットなどがあり、通路側にあるカーテンを閉めればプライベート空間だ。
上段ベッドは下段より幅は狭いが小さな柵もありまあまあの安定感。
お腹がまだ心配なので夜ご飯はスキップしてスマホをいじりながらごろごろする。ただ列車に揺られる贅沢な時間。
時々停車駅で人が乗ってきているのを音で感じる。
まどろみながら「まだ寝るには早いよな」と思っているうちに眠っていた。

